今までで大変だった尾行調査(後編)

こんにちは、柊探偵です。

 

今回は、前回のブログ「今までで大変だった尾行調査」の続きです。

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パチンコ店の裏口から出たご主人は、タクシーに乗車したので、私たちも準備しておいたレンタカーで尾行をしました。

タクシーは20分ほど走り、フェリー乗り場へと到着。

ご主人は、タクシーを降りるとフェリー乗り場の受付に行き、乗船キップを購入しました。

行き先を確認しようと、後ろに並びますが特定できずご主人が船に乗るのを待ちます。

 

ここから出ているフェリーの行き先は3ヶ所。

3ヶ所すべてのチケットを購入し、動くのを待ちます。

 

しばらくすると、ご主人はベンチから立ちあがり、「高速艇のりば」へ。

行き先は、「□□島」。

 

ご主人が乗船したのは、小さな高速艇なので、もちろん車が積めません。時刻を確認すると、出港まであと5分。

急いでパーキングにレンタカーを停め、なんとかギリギリで同じ船に乗りました。

 

そして、高速艇に乗ること30分。

「□□島」に到着です。

 

ご主人は、船を降りるとスタスタと歩き、迎えに来ていたタクシーに乗車。タクシーは、あっというまに走り出します。

 

慌ててタクシーを探しましたが、タクシーはその1台だけ。

走り去るタクシーの方角だけを確かめて、フェリー乗り場を後にしました…。

 

フェリーの中で、タクシーを予約しておかなかったことを悔やみますが、もう手遅れです。

そして、途方に暮れていても始まりません。

 

どうするか考えて、まずは電話帳を確認しました。

すると、タクシーが走り去った方角には、民宿が2件。

またここでもレンタカーを手配して、まずは民宿を訪ねました。

 

観光客のフリをして、民宿のおばさんと世間話をします。

カウンターには、宿泊台帳が無造作に置いてあります。

 

おばさんがよそ見しているすきに、台帳を確認すると、なんとご主人の名前を発見!!

 

しかも大人2名(2泊3日)・・・。

思わずガッツポーズをしそうになりましたが、気持ちを抑えて、宿泊の手続きをします。

 

そして夜になるのを待ち、民宿の食堂で待っていましたが、ご主人と女性は現れません。

どうやら、部屋で食事を取っている様子です。

 

翌朝、民宿のロビーで待っていると、ご主人と女性が姿を現しました。

無事に二人の写真を撮影し、その後は、いつものように調査が出来ました。

 

交通手段をいろいろと変えられると、尾行はかなり難しくなるのですが、いままで尾行調査をした中でも、本当に大変な調査でした。