社内不倫をバラしたい……そう思う気持ちは自然です。
「夫が職場の後輩と不倫していた」
「妻が上司とホテルに泊まっていた」
そんな事実を知った瞬間、「会社にバラしてやりたい!」という感情が湧くのは当然のことです。
自分のパートナーが、毎日同じオフィスで不倫相手と笑い合っているなんて、想像するだけでも吐き気がするでしょう。
ただ、その怒りのまま行動に移すのは要注意。
会社にバラすというのは、実は想像以上に大きなリスクを伴う行為なのです。
社内不倫は意外と多い?出会いのきっかけNo.1
最近はマッチングアプリやSNSでの出会いも多いですが、依然として1番多い不倫のきっかけは、なんといっても「職場」。
長時間一緒に過ごすうちに相談事が増え、距離が近づき……というのはよくある流れです。
社内では、部署や業務を理由に一緒に行動しても不自然には見えません。
本人たちにとっては「堂々と話せる環境」が会社なのです。多少仲良くしていたとしても、当人たちは「バレてない」と思い込んでいることでしょう。
とはいえ、同僚の多くが「あの二人、怪しくない?」と気づいているケースがほとんど。
完璧に隠し通せる社内不倫なんて、まずありません。
職場にバラすのはアリ?ナシ?
会社に知らせることで相手を追い詰めたい……そんな衝動に駆られるのは自然ですが、現実には思っているほど簡単ではありません。
社内不倫を職場に告げた場合はどうなるのかを見ていきましょう。
不倫相手を辞めさせることはできない
「会社にバラせば、不倫相手が辞めるかも」と考える人もいますが、残念ながらそれはほぼ不可能です。
なぜなら、あなたは会社の「部外者」だからです。
あなたには、夫や妻の勤務先に処分や退職を求める権限はありません。
もし会社が動くとすれば、それは「業務に支障をきたす」「就業規則違反」といった社内問題がある場合のみ。
配偶者の立場から「辞めさせてください」と訴えても、会社としては対応できません。
バラした場合のリスク
感情のままに「社内不倫をバラす」と、名誉毀損やプライバシー侵害で訴えられるおそれがあります。
実際に裁判で損害賠償を命じられるケースもあり、その額は数十万円規模が多いものの、金銭的・精神的な負担は大きいものです。
さらに悪質と判断されれば、刑事事件(名誉毀損罪)に発展する可能性もゼロではありません。
相手を社会的に抹殺するつもりが、気づけば自分が社会的ダメージを受けることもあります。
どうしてもバラしたいのであれば、このようなリスクを十分理解した上で行動してください。
実はもう職場でバレているかも?
皮肉なことに、「バラしてやる!」と意気込むまでもなく、社内ではすでに噂になっている場合もあります。
- 出張や残業のたびに一緒にいる
- LINEや社内チャットのやり取りが妙に多い
- 休憩中の距離感が近い
こうした行動は、思っている以上に周囲の目に映っています。
職場での不倫は、静かに周囲に広がっていくもの。
あなたが何も言わなくても、いずれ自然に露呈する可能性が高いのです。
冷静な「制裁」が1番効果的
社内不倫を会社にバラしたところで、あなたの心がすぐに晴れるとは限りません。
むしろ、希望通りに辞めさせられないどころか、法的トラブルなどに発展してしまう場合もあります。
本当に相手に責任を取らせたいなら、証拠を集めて慰謝料請求することが最も確実です。
探偵に依頼して不倫の証拠を押さえれば、法的にも正当な手段で制裁を加えられます。
感情にまかせて暴露するよりも、冷静に法的手段を取る方がずっと効果的。
復讐は、賢く・合法的に行うのが1番です。

