「たぶん浮気……でも、今問い詰めたら家庭が壊れるかも」
「子どものためにも、自分が我慢すればいい」
そんな思いから、パートナーの浮気に目をつぶってしまっている方も多くいます。
ですが、放置することで事態が悪化してしまうケースも多く、心身への影響も心配です。
今回は、見て見ぬふりを続けるリスクと、少しでも前に進むための考え方についてお伝えします。
浮気を”見て見ぬふり”してしまうのはなぜ?
浮気を疑っても、「とりあえず我慢しよう」「今は見ないふりをしよう」と思ってしまうのには、いくつかの理由があります。
ここでは、特に多くの方が抱えやすい3つの背景についてご紹介します。
家庭を壊したくないから
「今、ここで騒ぎ立てたら家庭が壊れてしまうかもしれない」
そんな不安から、あえて見て見ぬふりを選ぶ方も少なくありません。
特に子どもがいる場合、「父親と母親がそろっていたほうがいい」「環境を変えるのはかわいそう」と、自分の気持ちを押し殺してでも、現状を保とうとする方が多いのです。
家庭を守りたいという思いは、決して悪いことではありません。
でも、我慢が長引くことで、かえって家庭内の空気が悪くなったり、精神的な負担が積もってしまったりすることもあります。
自分にも負い目があるから
「もしかして、自分にも原因があったのかも……」
「最近ちゃんと向き合えていなかったし、責める資格があるのかな」
そう思って、強く出られなくなってしまうケースもあります。
確かに、夫婦関係にはお互いの歩み寄りが必要です。
でも、だからといって浮気という行為が正当化されるわけではありません。
あなたに多少の至らなさがあったとしても、それは相手が裏切っていい理由にはならないのです。
証拠をつかんだら全てが終わってしまいそうだから
「もし浮気の証拠を見つけてしまったら、もう元には戻れないかもしれない」
そんな恐れから、あえて深く踏み込まず、放置を続けてしまう方もいます。
証拠をつかむことは、事実と向き合うこと。
それが怖くて、一歩踏み出せないという気持ちは自然なものです。
しかし、曖昧なまま放置していても、心のモヤモヤは晴れず、むしろ関係が悪化していくケースもあります。
「証拠=終わり」ではなく、「事実を知ることが、解決の一歩になる」という考え方もあるということを、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。
浮気を放置し続けるとどんなリスクがある?
では、見て見ぬふりをし、問題を放置し続けてしまうとどんな問題が起きるのでしょうか。
いつの間にか心身がボロボロに
浮気を疑いながらも何もせずにやり過ごしていると、知らず知らずのうちに心と体がむしばまれていきます。
例えば、以下のような変化はありませんか?
- 夜眠れなくなった
- 食欲が落ちてきた
- 子どもにきつくあたってしまう
- 運転中にボーっとしてヒヤッとした
これは、心が限界に近づいているサインかもしれません。
心身のバランスを完全に崩してしまうと、日常生活を送ることすら難しくなってきます。
生活に支障が出るようであれば、我慢せずに心療内科の受診を検討してください。
自然消滅どころか、浮気は本格化
さらに厄介なのは、放置しているうちにパートナーの浮気が本格化してしまうリスクです。
不倫関係は「都合のいい関係」であるがゆえに、長引く傾向があります。
パートナーの中で罪悪感が薄れ、「バレなきゃいい」と思うようになることも。
その結果、関係がより深まり、家庭が崩壊してしまうケースもあるのです。
「子どもが産まれたらきっと変わる」
「家を建てたから浮気なんてやめて家庭を大事にする」
そんなふうに期待したい気持ちもあるでしょう。
しかし、探偵としての経験上、たとえ家族にとっての大きなイベントがあっても、それをきっかけに浮気が終わることはほとんどありません。
ひとりで抱え込まないでください
「今すぐ何かを決断しなければ」と思う必要はありません。
でも、もし毎日がつらくて、どうしたらいいのかわからないのなら、まずはお話を聞かせてください。
ただし、調査をして証拠をつかむことが、すべての方にとって正解とは限りません。
夫婦の形も、問題の乗り越え方も、人それぞれだからです。
「自分にはどんな向き合い方が合っているのか」――そのヒントを見つけるだけでも、心が少し軽くなるかもしれません。
私たち探偵事務所では、無理に調査をすすめることはありません。
誰にも言えずに抱えているその思いを、どうかひとりで我慢しないでください。