「離婚しよう」
ある日突然、愛するパートナーからこんな言葉を突きつけられたら…。
頭が真っ白になって、思考が停止してしまうのも無理はありません。
「え、なんで?」「何かの冗談でしょ?」なんて、現実を受け止められない方も多いのではないでしょうか。
これまで多くのご夫婦の問題に関わってきましたが、こんな風に突然離婚を切り出されて戸惑う方は本当に多いです。
今日は、そんな青天の霹靂とも言える事態に、あなたがどう対応すべきか、具体的なステップをお話ししていきます。
STEP1:まずは落ち着くこと
「落ち着いてなんていられない!」そう思う気持ちはよくわかります。
しかし、双方の合意がなければ、そうそう簡単に離婚は成立しません。
もしパートナーがしびれを切らして調停を申し立ててきたとしても、よほどの理由がない限り、裁判所がいきなり「離婚しなさい」と勧めることは稀です。
例えば、明らかな不貞行為の証拠があるとか、耐えがたいDVやモラハラがあったとか、そういった明確な「有責性」がなければ、裁判所も「もう少し話し合ってみては?」と促すことが多いです。
ですから、まずはパニックにならないこと。
感情的に相手を責めたり、泣き叫んだりしても、事態は好転しません。
ぐっとこらえて、まずは冷静さを取り戻しましょう。
STEP2:「わかった」は禁句!
パートナーから何度も何度も「離婚してくれ」と迫られると、精神的に追い詰められて、「もういいや…」と自暴自棄な気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
「そんなに言うなら、わかったよ!」なんて、つい口走ってしまいそうになる気持ちもわかります。
でも、絶対に「わかった」と安易に同意してはいけません。
もし、その会話が録音されていたらどうでしょう?
あなたが離婚に同意したという、動かぬ証拠になってしまう可能性があります。
一度「うん」と言ってしまえば、後から「やっぱり嫌だ」と覆すのは非常に難しくなります。
離婚に同意するということは、いわば「最後の切り札」です。
あなたが本当に「もうこの人とはやっていけない」と納得し、新たな人生を歩む覚悟ができた時に初めて使うべきもの。
それまでは、どんなにプレッシャーをかけられても、安易に首を縦に振ってはいけません。
「今は考えられない」「話し合いたい」と、あくまでも冷静に、しかし毅然とした態度で対応しましょう。
STEP3:信頼できる第三者に相談する
こんな時、一人で全ての悩みを抱え込んでしまうのは本当によくありません。
まずは、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。
おすすめなのは、あなた自身の親御さんや兄弟姉妹、あるいはパートナーとは直接的な繋がりのない昔からの友人などです。
利害関係がなく、あなたのことを親身になって考えてくれる人が良いでしょう。
離婚を切り出される前の夫婦関係はどうだったのか、何か思い当たる節はないか、といったことを話してみることで、自分では気づかなかった問題点が見えてくることもあります。
第三者の客観的な意見を聞いてみると良いでしょう。
「価値観の違い」「性格の不一致」…本当の理由ですか?
離婚を切り出す側の常套句とも言えるのが、「価値観の違い」や「性格の不一致」です。
もちろん、長年連れ添う中で、お互いの考え方や生き方のズレが大きくなってしまうケースも皆無ではありません。
しかし、探偵という仕事柄、多くの離婚問題の裏側を見てきた経験からすると、突然の離婚要求で「価値観の違い」や「性格の不一致」が本当の理由であるケースは、実はそれほど多くありません。
特に、これまで大きな問題もなく円満に過ごしてきたと思っていたのに、いきなり「価値観が…」なんて言われた場合は疑ってみる必要があります。
実は浮気が理由かも
探偵としての肌感ですが、突然の離婚要求の裏には「浮気」が隠されていることが実に多いです。
浮気相手との関係が本気になり、あなたと別れてその相手と一緒になりたい。
でも、本当の理由を言えば慰謝料問題などで揉めるのが目に見えているから、「価値観の違い」という当たり障りのない理由をつけて、穏便に事を済ませようとしている…というパターンです。
特に、「やたらと離婚を急いでいる」場合は要注意です。
もしかしたら、浮気相手が妊娠してしまった、あるいはパートナー自身が浮気相手との新しい生活を早く始めたいと焦っているのかもしれません。
もし、離婚を切り出された理由に全く心当たりがなく、パートナーの言動にもどこか不自然さを感じるようなら、浮気の可能性を疑ってみる必要がありそうです。
【▼こちら、当てはまったら浮気の可能性大です】
※浮気チェックリスト
急な離婚要求、どう受け止めるべきか?まとめ
パートナーから突然の離婚要求…急すぎるあまり混乱してしまうのは当然です。
そんな時は、次のように対処してみてください。
- まずは落ち着く
- 離婚に同意しない
- 信頼できる人に相談する
- 場合によっては浮気を疑ってみる
相手の要求通りに離婚すべきなのか……誰かに相談しながら、冷静に判断していきましょう。
相手の言い分とは別の理由が隠されているかもしれません。