不倫後の夫婦関係は再構築できる?シタ側・サレ側の乗り越え方を解説

不倫後の夫婦関係は再構築できる?シタ側・サレ側の乗り越え方を解説

2025年5月7日

不倫という裏切りから、もう一度夫婦関係を築き直す……これは、決して簡単なことではありません。

怒り、後悔、不信感、そして葛藤。

感情が渦巻く中、それでも「もう一度やり直したい」と願う人もいるでしょう。

しかし、再構築は一方の努力だけでは成立しません。

シタ側・サレ側、それぞれが自分と向き合い、相手を思いやる覚悟が求められます。

この記事では、不倫をしてしまった側(シタ側)と、された側(サレ側)の両方に向けて、再構築を目指すために必要な心構えをご紹介します。

シタ側が再構築のためにすべきこと

再構築を目指すには、まず裏切った側が深く反省し、信頼を回復する努力を重ねる必要があります。

ここではシタ側が心がけるべきポイントを解説します。

一生消えない傷を与えたことを理解する

不倫は、相手の信頼や尊厳を深く傷つける行為です。

たとえ過去の出来事でも、サレ側の心には一生消えない痕を残します。

「もう終わったこと」「本気じゃなかった」などと軽く扱わず、自分が与えた傷の重みを正面から受け止めることが、再構築の出発点です。

疑われることを当然と受け止める

一度失った信頼を取り戻すのは、非常に困難です。

残業や出張、友人との外出……以前なら何ともなかったはずの行動も、不倫後は相手の不安をかき立てる要因になります。

「信用してほしい」と願うなら、こまめに連絡する、一緒にいる相手の写真を送るなど、言葉ではなく行動で示すことが大切です。

フラッシュバックに寄り添う

サレ側は、何気ない日常のふとした瞬間に、裏切られた記憶が蘇る「フラッシュバック」に苦しむことがあります。

テレビのシーン、街で見たカップル、特定の場所や音楽…様々なことが引き金となり、突然、強い不安や怒り、悲しみに襲われることがあります。

この不安定さは、不倫の後遺症として長く続く可能性があることを理解してください。

シタ側は、決して責めたり、「いつまで引きずるんだ」などと突き放したりしてはいけません。

黙ってそばにいる、話を聞く、安心させる言葉をかけるなど、辛抱強く寄り添う姿勢が求められます。

責められても受け止める

何気ない口論の中で、不倫の話題を蒸し返されることもあるでしょう。

理不尽に感じることもあるかもしれません。

しかし、それだけのことをしてしまったという事実を忘れてはいけません。

ここで反論したり、逆ギレしたりすれば、それまでの関係修復への努力は水の泡です。

「自分が犯した過ちの重さなのだ」と受け止め、ぐっとこらえる覚悟が必要です。

無理にスキンシップをとろうとしない

すぐにシタ側のスキンシップを受け入れるのは到底無理なことです。

辛抱強く、ずっと待つ姿勢で過ごしましょう。

嘘をつかない

信頼回復において、最も重要なことの一つが「二度と嘘をつかない」ことです。

些細な嘘、例えば「飲み会だと言ったけど本当は一人で映画を見ていた」というような、誰にも迷惑をかけない嘘だとしても、絶対に避けるべきです。

一度でも嘘が発覚すれば、またすべてが崩れてしまい、再構築の道は完全に閉ざされてしまうでしょう。

常に誠実であること、正直であることを徹底してください。

サレ側が再構築を目指すために大切なこと

裏切られた側が「また一緒に歩む」と決めることも、大きな勇気と覚悟が必要です。

サレ側の心がけ次第で、関係の未来が大きく変わることもあります。

不倫を蒸し返さない努力も必要

怒りが込み上げてくるたびに、「あの時あなたは浮気をした」と責めたくなる気持ちは自然なものです。

しかし、それを繰り返してしまうと、再構築を目指すどころか、関係そのものが崩れてしまうリスクもあります。

「水に流す」のではなく、「過去を乗り越える」ことを意識していきましょう。

信じると決めたなら、とことん信じる

再構築を選ぶということは、「もう一度信じてみよう」と決断することでもあります。

不安がよぎることはあるでしょう。

でも、そのたびに疑いの目を向けてしまっては、シタ側の努力も報われません。

「信じたい」と思った気持ちを、何度でも思い出しながら歩むことが大切です。

疑いを態度に出さない

心の奥底にある不安を、あえて表に出さないのも一つの努力です。

 「どこに行くの?」「本当は誰といたの?」そんな言葉が続けば、相手はまた距離を取り始めるかもしれません。

たとえ心の中では疑っていても、「信じている自分」を演じることが、関係修復の支えになります。

許すと決めた自分を受け入れる

「こんな人と結婚した自分が悪いのかも」「許すと決めたのに苦しい…」

 そんなふうに自分自身を責めてしまうことがあるかもしれません。

また、子供のこと、経済的なこと、様々な事情を考慮した上で、「許す」「再構築する」という苦渋の決断をしたはずです。

その決断は、決して間違いではありません。

困難な状況の中で、関係を立て直そうと努力している自分自身を、どうか否定しないでください。

再構築を選んだのは「弱さ」ではなく「強さ」です。

そんな自分を受け入れ、認めてあげることが、再構築への確かな一歩になります。

再構築には「時間」も必要な要素

人の心は、努力だけでは変えられない部分もあります。

だからこそ、「時間」もまた、再構築の大切な味方です。

一緒に過ごす時間の中で、少しずつ笑顔が増え、会話が戻り、ふとしたときに「大丈夫かもしれない」と思える瞬間が訪れることもあります。

焦らず、少しずつ、互いの変化を受け入れていく。

そうした時間の積み重ねこそが、再構築の土台になっていきます。

まとめ

不倫の再構築に正解はありません。

どれほど頑張っても、傷が完全に消えることはないでしょう。

それでも、もう一度関係を築きたいという気持ちがあるのなら、シタ側もサレ側も、それぞれの立場で「できること」に向き合う必要があります。

再構築に必要なのは、「覚悟」と「歩み寄り」です。

許すこと、信じること、そして反省すること。

どれも簡単ではありませんが、歩み寄る姿勢さえあれば、夫婦関係はゆっくりと、でも確かに変わっていくはずです。